誰もが

誰もが自分なりの悩みを持っている。それを最近しみじみと感じてる。
毎日毎日新しい悩みができて、それを誰にも言えずに（特に私たちみたいに個人的な悩みまで言えるような深い関係っていうか、親友があまりいない留学生には本当にそういう悩みを自分ひとりで抱いてずっと部屋で悩むしかないのだ、哀しいけど。）戸惑いながら漂って、さまよって、それでも皆必死に生きていく。自分なりの生き方で。

夏休みになって、あまり人と会う機会がなくなって、でもそれでいいんだと、ここには自分をよく知ってる人も、心から自分のことを分かってもらえるような人もいないと。そういうふうに自分を慰めながら、（こういうのも慰めと言えるなら）どうしてもここでは一人で生きていかなくちゃならないと思うのだ。いつもそういうふうに自分を厳しく責めるのだ。もう弱くなっちゃダメ、と。大勢の知り合いを求めてるわけじゃないから、たった一人でも自分のことをよく分かってくれる人がほしいのだから、だからすぐ諦める。そういう人ってここにいるたった１年間の間に会えるわけないんだと。

今私は周りの人々の私に対した無数の誤解の中で暮らしている。それは確かのだ。もちろん日本語でしゃべると韓国語でしゃべる時とは違う姿を見せちゃうかもしれない。でもバイト先の人に「キョンキョンってよく面白いと言われるでしょ」と言われた時の違和感なんて。私はあの場で冗談なんかしたこともない。だからその「面白い」というのは絶対面白い話をよくするとか、愉快な人だとか、そういうんじゃない。ま、パートナーたちには誤解されても別にいいんだけど、そんなに仲良くなったという感じの人もいないし、皆私のことよく知らないから。でもちょっと驚いたのは事実。本当に私のこと分かってないな、皆。あの時そう思った。まるでＨ・Ｒが私とＤ・Ｙが相性が合うと思ったって言われた時みたいに(笑)

一昨日Ｎ・Ｙと暁４時まで話して、昨日Ｊ・Ｈと会って、もう一度思った。今時誰もがつらいのだ。誰もが周りの追い越して走ってゆく人々を見ながら、でも自分はうまく走れずに、っつうか、どこへ向かえばいいのかも分からずにもがいてる。皆同じようにもがいてる。
そして思った。私よりもっと苦しい人もいるし、私って結構幸せな方かもしれないと。何の罪悪感なしぼっとしていられるということだけでも私はなんて幸せなのか。現実から逃避できる旅行の計画立てながら夜明かしできる私って幸せだなぁと。

辛いのは、苦しいのは、淋しいのは、哀しいのは、別に私だけじゃないわ。特に私だけが人よりもっと辛いとか、そういうわけないわ。人間とは皆一生もがきながら生きていくしかない。それが人間なんだから。だからって悲しまないでって自分に言おうとしてるんじゃないけど。もっと楽しもう、生きていくということを。もっと戦おう、剛がいつも言ってる通りに。時には本当に淋しくなるけど、そういう時には素直に泣いちゃおう。誰も見ない自分の部屋でくらいは泣いちゃってもいいじゃん、別に。知り合い一人いない、誰も私のことを気にしないコンサート場でカブトムシを聴きながら泣きそうになった時くらいは、素直に周りを気にせずに泣いちゃってもいいじゃん別に。ね？